健康一ロメモ⑳「養生の道は中を守るべし」 貝原益軒

病気を起こしやすい要因の1つに性格があります。狭心症心筋梗塞になりやすい性格としてタイプA行動パターンが知られています。無意識にストレスの多い状況を自分の周囲に作ってしまう性格です。休息もとらず目的を達成しようと頑張る。責任感、競争心、功名心が強く、時間に追われても周囲に関わろうとする。短気で敵意や攻撃性をもちやすく、完全主義などの特徴があります。反対に楽天的で仕事をゆっくり楽しみながら進めていく性格をタイプB行動パターンと言います。狭心症心筋梗塞の発症率を調べると、タイプAの人はタイプBの人に比べて男性で1.4〜1.8倍、女性で2.0〜3倍に高くなっていると報告されています。仕事に対して同じような責任を持っていてもタイプAの傾向が強い人ほど自分で仕事を増やし、ストレスを抱え込んでしまいがちです。うまくいかないときには落ち込み、あきらめてしまうことも多い。いつまでもくよくよせず、気分転換を図って休息し、新たに挑むことが大切です。人生は長く、急ぐ必要はありません。頑張りすぎては無理がきます。

無理をすれば健康を損ねます。人生、頑張りすぎないことも大切です。

2012〜13年度会長 小西 眞