健康一ロメモ㉘「5官の是非 正すべし」貝原益軒の養生訓

養生訓では目、耳、口、鼻、体の「5官」は見る、聞く、言う、食べる、かぐ、動くという役割を担っており、しっかりとした管理が必要と言っている。これらは老化と共に低下することが多く、日常生活を送る上で大きな影響が生じる。

「耳」について

耳が遠くなったと感じている人は多く、40代でも約3分の1、60歳以上では半数が聴力障害を白覚している。歳をとって聞こえにくくなるのは周波数が4000ヘルツ以上の高音(日常会話は500〜2000ヘルツ)で、電子体温計のピッピッピッという音は高音で高齢者には聞き取りにくいことがある。

老化による聴力の低下:男性の方が早い、神経の老化、鼓膜や耳小骨の変化、聴覚に関する感覚細胞の脱落、生活習慣などの要因がある。

生活要因:
騒音…生活環境の騒音、職業での騒音、ヘッドフォンでの大音響
喫煙…40代以上になるとタバコの本数が多いほど影響が出る。特に女性にその傾向が強く、聴覚の老化が加速される。

2012〜13年度会長 小西 眞