健康一ロメモ㉖「薬補は食補にしかず」貝原益軒の養生訓

養生訓では「薬よりも食事が大事」と説いています。最近の40歳以上を対象とした調査で50〜60%の人がサプリメントを利用しているという報告もあります。生活習慣病や老化には栄養が深く関わっていますが、その中にはサプリメントとして摂取されているものもあります。しかし、有効性が科学的に証明されているものはわずかしかありません。ビタミンや、ミネラル、食物繊維などを含めすべての栄養素は基本的には食事から摂取すべきであります。

サプリメントの種類:医薬品、医薬部外品、食品の3つに分類
①医薬品・医療用医薬品(医師の処方が必要)と一般用医薬品(薬局で販売出来る)
    ・薬事法で定められた成分、含有量を満たすもので効能・効果を記載
    ・病気の治療や予防を目的とする薬剤
医薬部外品は医薬品と同じくその効果・効能が認められるもので主として予防に使用
③①と②以外のものは食品に分類される(保健機能食品制度により以下の2つに分類)
    ・特定保健用食品(国の認可が必要)
    ・栄養機能食品(国の定めた基準を満たすもの)
サプリメントの利用が有効と思われるケースとして、カルシウム不足、女性の貧血、高齢者のビタミンやミネラルの摂取不足などがありますが、サプリメントは専門家の意見を聞いてうまく使うことが大切です。
2012〜13年度会長 小西 眞