会長スピーチより 「大学教育の混迷」

 戦後:200校 2010年:778校 大学生:288万7000人
 団塊世代最終ランナーが18歳人口205万人 大学進学者55万人
 2010年18歳人口122万人 大学進学者62万人⇒進路の一極集中
 高卒就職者 1992年:66万人 2010年:16万人⇒減少
 短大進学者 1992年:25万人 2010年: 7万人 
 専門学校  1992年:36万人 2010年:27万人
 ※進学率全般が上がり大学のひとり勝ち

原因 
 1.厚生労働省の統計により高校生の親の年代45〜49歳年収換算200万円の格差まだまだ拡大する。
 2.大学の広告展開
 3.進学者市場の掘り起こし

 親の職業により子供は職業化と進学校に過剰な受験戦争を避ける。教育の格差と意欲格差が進む。高校全員入学、良い生徒は私立高校に逃げる。難関校は難しいから選ばれ難関校になる。自分の能力が認められ、存在していて良いのだと安心する自己承認の感覚に繋がる。競争以外に承認への動機づけを社会は若い世代に与えていない。

 第54代会長 谷口 弘