会長スピーチより 欧州危機とユーロ安

欧州を中心に資本主義国家の債務・危機が深まっている。
昨年11月23日ドイツ政府が新しく発行した(10年物国債)が市場で4割も売れ残り(札割れ)になった。ドイツ連邦銀行が引き受けた。
各国の国債が価格暴落をした。イタリア国債は7%台になった。
危機的状況にたいしてEUは12月8・9日首脳会議を開く。
1.財政赤字対策として赤字0達成。26ヶ国の参加イギリスは不参加。
2.国際通貨基金(IMF)2000億ユーロ(20兆円)支援制度と欧州金融安定化基金(EFSF)により金融安全網の強化。
3.欧州安定化メカニズム(ESM)7月に予定。
評価
1.各国バラバラの財政規律の統合で前進したが、経済格差はそのまま。
2.金融対策は金融機関のみ救済で国民生活や景気回復につながらない。
3.金融機関の監督強化、投機取引規制、生活向上、安定が必要。

第54代会長 谷口 弘